44 子宮動脈塞栓術(UAE)体験記

2016年6月末に44歳9か月でUAEを受けました。自分の備忘録を兼ねつつ、この体験記が今後受ける方のお役に立てればいいなと思って書いてみることにしました。

まさかの全摘診断!

2016年3月下旬(土)5時間待って、ようやく検査結果を聞いた。

もうその時点で待ちくたびれてヘロヘロな状態で診察室に入った。

 

先生「MRIの結果ですね、どれどれ・・・どんな状態かな。」と電子カルテを操作して私のMRI画像を表示してくれた。

先生「なるほど、、、臍から下は殆ど筋腫だね、、、3cm位のが15~20個位あるね。これは開腹の全摘だね。」

 私 「え!?!?全摘ですか?!」

マジで?何言っちゃってんの?全摘って何よ??

(心の声だから聞こえてない。顔には出てたかもしれないけど。)

先生「説明しようか。」と子宮を横から見た図を取り出し、私のMRI画像と比較しながら説明を始めた。丁度こんな感じ。

ちょっとグロくてスイマセン。

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 https://yo-tsu.org/shikyukeikanen.html 「腰痛の原因」参照

 

先生「子宮の位置も通常より上にあるし、膀胱も押されちゃってるね。頻尿じゃないですか。」
私 「あ、でも年齢のせいだと思ってました。」

確かに、思い起こせば、、、
飲んで帰る時は、電車に乗る前に駅のトイレに行ってるのに、約1時間後に自宅最寄り駅に着いたらまたトイレに行きたいってことがここ1年位はあったかも。
もちろん、こんな話は先生にはしない。

先生「それに子宮自体も筋腫に押されて歪んでしまっているよ。」
MRI図でいうと黒い物体の丁度真ん中に線がうっすら入ってるのが見えると思うけど、その線が真っ直ぐではなく、筋腫に押されて少し山折りになっている。それが歪んでいるってことらしい。
だから、人間ドックの子宮体がんの検査も組織が取りづらかったんだろうか、、、でも悪あがきの質問をする私。

私 「症状もないし、閉経までこのまま過ごしたいんですが。」
先生「うーん。平均閉経年齢が50~52歳なんですよ。閉経まで約5年位はあるから、もっと大きくなる可能性があるからね、、、」

人間ドックの先生と同じ事を言った。ううう、、、

私 「筋腫だけ取る手術じゃダメなんでしょうか。」
先生「筋腫だけ取り除くと数が多いから子宮がボロボロになってしまう。子宮を残せば癌になる可能性も残るからね。放射線科は良性と診断してるが、細胞を細かく刻んで、細胞レベルで診断する病理検査に出してみないと本当の良性か悪性かはわからないんだよ。」

先生「手術の日程の話をしましょう。良性の手術は火曜・金曜。入院は5日で、2日目には背中の麻酔が取れて、3日目にシャワー、1週間後に職場に顔は出せるようになるよ。」

意外に入院日数は少ないんだなって思った。
この時私は1週間後から職場復帰可能かと思ってたけど、あとで調べてそれは間違いってことが分かる。この時の先生の言葉は「本当に顔を出す」って意味なんだと思う。

先生「今すぐ手術ということはないので、考えてから来てください。あと2回は来てもらうことになると思うよ。」と言われて、診察が終了した。

最後にまた悪あがきをしてみた。
私 「症状がないから、手術になるとは思いませんでした。」って言ったら
先生「2年も放置して、人間ドックでも指摘されているのにこのままで良い訳がないでしょう。大体その下腹見たら、筋腫があるの分かるよ。」って!
私 「え!?ビール腹と年齢のせいだとばかり思っていました!」
先生「違う、違う。本来はもっと下腹は平らになっているものなんだよ。手術したらお腹もスッキリするよ。」

ムムム、、、、お腹をスッキリするために開腹で全摘?!
とにかく、ただただMRI検査を受けに来ただけだから、もう全然知識もないし、動揺半端ないし、更にグッタリした。

お会計をしようと思ったら、通常の会計は閉まってて入れないし、どこにも案内はないしウロウロした挙句に警備員さんに聞いたら、この時間は救急受付の方で会計するんだって。朝来てるのに、通常会計も閉まってしまうほど時間かかるって、もうどんだけなの。。。
とにかく予想外の展開で、自分が付いていけない感じになってきて、本当にこの時は途方に暮れた。